ダウンライトの交換方法 電気工事士が教えるポイント!

ステップで解説!
※ダウンライトの交換には電気工事士の資格が必要です。
※あくまで電気工事士の資格保持者である事と、安全確認の上自己責任である事を踏まえ読み進めてください。
交換までの流れ
① 状態確認
② 必要部品と道具の準備
③ 安全対策と交換作業
④ 点検
① 状態確認
むやみに分解したりせずに、状態を確認する事が重要です。
◎ 形状は?
サイズや形状、固定具は何かなど確認する
◎ 交換する為の道具は何が必要か?
ダウンライトの取り外しには何が必要で、新しく取り付けるには何が必要かを確認する
状態確認をする為「壊れたダウンライト」を参考に進めます

状態確認で分かった事
・この1例の壊れたダウンライトは60w相当のLED一体型でマイナスドライバーで外せるタイプです。
・必要な部品は同じ60w相当のLED一体型のダウンライトです。
・天井材はジプトーンという比較的柔らかい天井材なので優しく外す必要があります。
・交換するにはマイナスドライバーが必要なようです。
・できれば穴径を図るコンベックス(メジャー)やノギスが有れば尚良いです。
② 必要部品と道具の準備
「部品」
・状態確認で分かった「部品」と「道具」を用意します
LED一体型の60w相当のダウンライトは下記です

交換用ダウンライト
今回交換予定の新しいダウンライトは ホタルクスHotalux MRD06013(RP)BW1/L-1 です
道具は
「マイナスドライバー」一つです。念の為コンベックス(メジャーなど有れば良いです)


③ 安全対策と交換作業
作業する前に必ず絶縁手袋をはめましょう。
・安全対策
〇ブレーカーの遮断
交換するコンセントのブレーカーをを落としましょう。

・交換作業
ここまで状態確認と部材を揃え安全対策を講じましたら、やっと作業に入ります。
作業前のポイント! ダウンライト取り外し方のポイント!
取り外す時のポイントを画像で説明!
↓ダウンライトの裏側はこうなっている!! 天井裏からダウンライトを見た画像です
注意点として、本体を支えてるのは両端についた「爪」で強引に引っ張ると「天井材が壊れやすい」という事です
ダウンライトを交換をする時は天井材が古くなっています、天井のボードは壊れやすいので注意して外しましょう

作業
◯ マイナスドライバーで古いダウンライトを外します
※状態確認で分かった天井材が柔らかいので気を付けて取り外しましょう


◯ 天井とダウンライトの隙間に優しくマイナスドライバーを差し込んでやります
少しだけ隙間が開くので指先で隙間を優しく引っ張ります

◯ 両端にマイナスドライバーと指を入れながら優しく引っ張ると↑この状態になります

◯ 前の画像のように頭が出たら、今度はダウンライトの爪を内側に支えながら外します

古いダウンライトを天井から外した状態
◯ 天井から外したら、ある程度配線ごと引張り出しましょう

引張り出したら、接続部の端子台から配線を外す。
白と黒の押しボタンを押しながら配線を外します
新しいダウンライト

新しいダウンライト
◯ 今度は外した配線を新しく用意したダウンライトの端子台に挿入します
注意点は「Nが白」「Lが黒」というように古いダウンライトと同じ色を同じ極に挿入しましょう。

◯ 電源線を挿入する際は、このタイプのダウンライトはゴムキャップの上から差し込んでやりましょう
※ゴムキャップの上から差し込んでやる
※配線の芯の銅線部分が外側に見えないようにペンチなどで長さの調整してやりましょう

◯ 配線の接続が終わったら同じ要領で天井材を壊さないように優しく接地面が天井にキッチリ付くように固定させましょう。
④ 点検
天井への固定は隙間など無いか確認しましょう。
古い建物や天井材が古いと柔らかくなっていて、ダウンライトが浮いたりしますので注意して取り付けしましょう。
これで完了になります。
ここまで一通りの作業でしたが、
あくまで電気工事士資格保持者である事と、安全確認の上作業しております。
この中でも色々なパターンや部品の違いなど多様なパターンが有る為、その都度その場所に合ったものを取り付けます。
交換部品の変更などは電気回路の設計上、問題などが発生しますので同じ用途の製品の変更が基本となります。
FAQ
Q1. 自分でダウンライトを交換しても大丈夫?
A. 固定配線に触れる作業は「電気工事士の資格」が必要です(器具の脱着も固定配線接続を伴うと電気工事に該当)。無資格での施工は感電・火災・法令違反の恐れがあるため、基本は有資格者へ依頼してください。
Q2. LEDに交換すると電気代はどれくらい下がる?
A. 旧ハロゲン50W→LED8Wなら約84%削減が目安。点灯時間1日2h×30日で、1台あたり~30〜40円/月程度の低減(電力単価で変動)。
Q3. 既存穴径が合わない時は?
A. メーカー指定の適合穴径を確認。小さい→ホールソーで拡張、大きい→化粧プレート/アダプタリングで対応。天井材の割れ防止に下地当てと養生を。
Q4. 調光(ダイマー)はそのまま使える?
A. LED対応の調光器でないとちらつき・不点灯・故障の原因。器具・調光器の組み合わせ適合表を必ず確認し、**位相方式(前縁/後縁)**を合わせる。
Q5. 断熱材がある天井でも大丈夫?(SB/SG対応)
A. 断熱施工天井はSB/SGマーク対応器具を選定。非対応器具は発熱による寿命低下・火災リスクがあるためNG。
Q6. 浴室・洗面所で使う場合の注意は?
A. 防湿・防雨・防滴仕様(IP区分)が必要。浴室は天井面での水滴・結露を考慮し、防湿カバー付や防水等級表記を確認。浴室用換気扇連動も有効。
Q7. 色温度はどれを選べばいい?(電球色/温白色/昼白色)
A. 電球色(2700–3000K):くつろぎ・飲食スペース。
温白色(3500K前後):リビング全般に万能。
昼白色(4000–5000K):作業性・洗面・キッチン。
演色性Ra≥80、こだわるならRa90以上。
Q8. 配線は2芯?3芯?アースは必要?
A. 一般のダウンライトは2芯(非接地)が多いが、金属枠や浴室対応では接地(アース)付を要する場合がある。器具仕様書を必ず確認。
Q9. 交換前に必ずやる安全手順は?
A. 分電盤で該当回路を遮断→無電圧を検電器で確認→作業。脚立は転倒防止、天井裏の断熱材・可燃物に接触しないようスペーサ確保。
Q10. 既存のダウンライトが「パネル天井」や「石膏ボード薄手」でも付けられる?
A. 取付板/補強板での荷重分散が必要な場合あり。軽量器具でも天井強度を確認して、脱落防止のため補強を推奨。
Q11. 熱で黒ずんだ天井穴はどうする?
A. 焦げ/黒ずみ=過熱履歴のサイン。配線・端子の緩み、断熱不適合の可能性が高い。器具交換だけでなく原因の是正(端子の増し締め/断熱適合器具への変更)を。
Q12. 旧ダウンライトサイズがメーカー廃番。選び方は?
A. 開口径・器具高・取付厚み・配光角・色温度・演色性を基準に現行互換を選定。メーカーの後継/互換表を参照。
Q13. 天井裏のクリアランスが少ない時は?
A. 薄型(器具高50〜70mm級)を選ぶ。ドライバー(電源ユニット)外付け型は設置スペースも要確認。
Q14. 明るさ(lm)はどのくらいが目安?
A. 6畳の居室でダウンライトのみなら600–800lm×6〜8台が一つの目安(天井高・壁色で調整)。通路は400lm級でOKなことが多い。
Q15. 人感センサー付は後付けできる?
A. センサー内蔵器具に交換するのが確実。後付けの中継型は適合負荷/最小負荷/遅延時間を満たすものを選ぶ。
Q16. 工事費の目安は?
A. 既存→LEDダウンライト交換(同穴/同等器具)で1台あたり8,000〜15,000円前後(数量・天井高さ・補強有無で変動)。開口調整/補強/調光器交換は別途。
Q17. 捨てる時はどうする?
A. LED一体型は自治体の分別に従う(家電リサイクル対象外が多い)。安定器(蛍光灯)内蔵タイプは注意書きに従って処分。
Q18. DIYの人向けに“やってはダメ”は?
A. 通電状態での作業、非適合器具の断熱天井への設置、調光非対応器具×既存調光器、ねじり接続は絶対NG。
関連リンク
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