壁コンセントをUSB化|埋め込みUSBの安全な選び方と交換ポイント【プロ解説】

壁の電源コンセントをUSB付きに
電源コンセントをUSB付きコンセント

電源コンセントを交換する前に注意すべき事

重要(法令):電気工事は電気工事士法第3条により有資格者のみが行えます。DIYで配線作業を行うのは違法・危険です。詳細は経産省資料をご確認ください。

  • 経産省「電気工事の安全」:リンク
  • 「電気工事士法 逐条解説(令和6年版)」:リンク


壁の電源コンセントを「USBコンセント」に交換

状態確認

1、まずは交換するコンセントを確認します。

USB付きコンセントに交換する壁コンセント

家庭にある一般的なダブルコンセント

できれば表面のプレートも外して中も確認します

プレート外しでプレートを外す

プレートも外してみる

表面のプレートを外し隙間から中が確認できます

2,確認で分かった事

  • フルカラー埋込ダブルコンセント モダンプレートが使われています
  • 固定具は壁内にスライドボックスが固定されています
  • 特殊な回路や渡り線も無いようです。


必要部品と道具の準備

  • AC付き埋込USB給電用コンセント(USB付きコンセント)
  • 埋込取付枠
  • プレート外し
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 必要に応じて電線用ワイヤーストリッパー

VVFワイヤーストリッパー



安全確保

◯ 交換作業をする前にブレーカーを落として、安全確保をします。

ブレーカーを落とす
電気工事の交換作業にはブレーカーを落としましょう


交換作業

コンセント取り外し

1、先ほど表面のプレートを「プレート外し」で外したので、さらに枠をバラしていきます。

2、電源コンセントを壁から引張り出し、裏側の接続されている電線をマイナスドライバーで取り外す

電源コンセント外す

3、コンセント取り外した状態

コンセントを外した状態

AC付き埋め込みUSBコンセントの取り付け

1、USB付きコンセントの準備

2、埋め込みUSBを配線接続

埋め込みUSBを取り付け枠を組み立てます

マイナスドライバーでしっかり挟み込む


電線を接続、白い線をWマーク側に接続

黒い線も接続、

銅線が接続部と被覆より見えないようにワイヤーストリッパーなどで調整してください


ここまできたら、バラした順序でプレートも組み立てます。

完成

多少端折りながらの交換手順の説明でしたが、安全確保などは怠らず事前に確認しながら交換してください。

安全に埋め込みUSBコンセントに交換する為の表

方式出力の傾向使い勝手法令/安全向き/不向き
壁内USB-A5V/合計2.4Aが主流ケーブル直挿し電気工事士施工日常充電◎/急速×
壁内USB-C PD20–45W級も新端末ほど◎電気工事士施工急速◎/コスト↑
USBタップ5–65Wと幅広移動・増設が楽工事不要賃貸◎/常設×


Q1. USBコンセントへの交換はDIYでやっても良い?

A. おすすめしません。 埋め込み配線器具の交換は法令上電気工事士の作業です。安全・保険の観点からもプロ依頼が前提です。

Q2. USB-A×2の出力はどのくらい?同時接続で速くなる?

A. 多くの壁内USB-Aは5V/合計2.4A(1ポート最大2.4A)。同時接続で速くはなりません(合計2.4Aを自動配分)。

Q3. 触ると「温かい」のは正常?「熱い」は危険?

A. ほんのり温かいは動作上あり得ます。熱い/焦げ臭い/異音即停止→点検・交換が必要です。

Q4. USB-AとUSB-C PD、どっちを選べばいい?

A. 日常充電中心ならUSB-Aで十分。急速充電(20〜45W級)が必要ならUSB-C PDが有利。家族構成と端末に合わせて併用が最適です。

Q5. 待機電力はどのくらい?

A. 機種差はありますがごく小さいのが一般的(数百mW程度)。気になる場合はスイッチ付きコンセント単位の遮断で対策します。

Q6. 薄型ボックス(浅いボックス)でも付く?

A. ボックス奥行55mm以上が目安。浅い場合は位置変更・露出ボックス・別機種を検討します。

Q7. どのプレート・取付枠が使える?

A. メーカーの互換表を確認してください。シリーズによりコスモワイド等可/不可が分かれます。

Q8. 賃貸でも交換できる?

A. 管理規約と原状回復が前提。賃貸なら卓上USBタップ/家具内USB/露出ボックスなど壁をいじらない代替が安全です。

Q9. ダイソー等100均のUSBタップで代用できる?

A. 一時増設や賃貸には有効。ただし壁内交換の代替にはなりません(安全基準・用途が異なる)。常設は不可と考えてください。

Q10. ブレーカーが落ちやすくならない?

A. USB自体の消費は小さいため通常は影響僅少。むしろ電子レンジ・炊飯器など高負荷の同時使用が原因になりがちです(専用回路化が正解)。

Q11. 子どもが触っても大丈夫?

A. シャッター付き耐トラッキング性のあるプレートを選び、濡れた手での操作は避けるなど運用面の注意も合わせて。

Q12. 防水は必要?屋外や洗面所に付けられる?

A. IP等級防湿仕様の有無を確認。屋外・水回りは機種選定と施工条件(ボックス・配線・アース)が重要です。

Q13. 施工時間と費用の目安は?

A. 既設交換で約30分〜、条件次第。費用は機種・場所・ボックス状態で変動(見積で確定)。

Q14. PSEや安全認証は?

A. PSE適合など安全要件を満たす国内適合法の製品を選定してください。並行輸入や無保証品はおすすめしません

Q15. 雷サージ・充電ケーブルによる差は?

A. 雷サージは分電盤/タップの保護素子で対策。充電速度や発熱は**ケーブル品質(導体・E-marker)**の影響も受けます。

Q16. USBポートの寿命は?

A. 抜き差し回数発熱環境に依存。給電が不安定・接触不良・異臭などは早期交換が安心です。

Q17. どこに付けると満足度が高い?

A. ベッド脇/カウンター/玄関の置き場など“ケーブルを挿すだけで済む”場所。AC口を1つ残せる配置が使い勝手◎。

Q18. 既存の2口→USB-A×2+AC1口に変えると不便にならない?

A. ACが減るため、必要なら隣接回路にACを残す、またはUSB-C併用でバランスを取るのがおすすめです。

交換した感想

「埋め込みUSB」といっても色々なパターンがあるようです。
今回は電源付きのUSBコンセントでしたが、USB-CやUSB-A、電源付きや電源無しなど
使う用途によって交換したら良いと思います。



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