屋外コンセントの交換方法|電気工事士が写真で手順・注意点を解説

屋外コンセントの交換前と交換後
屋外コンセントは雨・紫外線・温度変化の影響を受けやすく、ひび割れ・劣化・緩み・漏電の原因になりがちです。電気工事士が写真つきで交換の判断基準と安全施工のコツを解説します。
屋外コンセントの交換工事を写真で解説(防雨・防水のコツ)
- 交換前の確認。(製品の種類や用途、必要な道具や部材)
- 安全確保
- 交換作業
- 点検
- 完了
・「交換前の確認」
まずは交換前の確認をします。

30年間使った屋外防水コンセント

古い三口屋外コンセント
・今回交換する屋外防水コンセントは30年間使用した屋外コンセント三口です。
ボディも変色して、劣化も激しいです。
仕様は「15A 125V」の表記になってます。
必要なもの、「部品」「道具」
・屋外コンセント三口 「 フル防水コンセント 3コ用 露出・埋込両用 WK2113K 」

・プラスドライバー、マイナスドライバー、インパクトドライバー

・シール剤
・テスター

・安全確保 作業前の安全確保は必須です
・まずは安全確保をしてください
作業前に必ず電源を遮断し、無電圧を確認します。
対象回路のブレーカーを落とし、検電器/テスターで0Vを確認してから作業を開始します。迷った場合は主幹(漏電遮断器)ごとOFFにしてください。

電気工事の交換作業にはブレーカーを落としましょう
・テスターで0Vで電通が無いか確認します

交換作業
1、古いコンセントを外します


安全確保・確認が終わりましたら、まずは古い屋外コンセントを外しましょう
・上下に付いているネジをプラスドライバーで外していきます。

ネジを外したら壁からコンセントを外す
接続されている電線を外します

マイナスドライバーを差し込み電線を抜きます

電線を抜いたら↓下画像のようになります

屋外コンセントのボディを外したら、壁に付いている緑色のプレートも外します

ここも上下のネジでプレートを外す

プレートを外して、壁から電線だけが出ている状態にします。
2、新しいコンセントを用意
・同じ三個口の屋外防水コンセントを用意します

・新しい屋外コンセントを用意したら、取り付けできるようにバラします
まずは上下のネジをプラスドライバーで外します

↑ここのネジを外す事で、↓の画像のように「取り付けプレート」と「防水パッキン」に分かれます

取り付けプレートを外す

防水パッキンも外す
新しい屋外コンセントをバラし、「取り付けプレート」と「防水パッキン」をバラしたら
次は「取り付けプレート」を壁に取り付けます。

壁に取り付けプレートを固定
豆知識
今回は固定ネジに「ステンノンプラグビス」を使いました。
外壁に固定する時は抜けの無いようにアンカープラグ等を使いますが、ステンノンプラグビスだとコンクリートにも流用できる為と
防水パッキンも噛む為できるだけ抜けの無いようにしたいです。

取り付けプレートを壁に固定したら、次に防水パッキンを壁のプレートに取り付けます

軽くプレートに被せます
豆知識
このパッキンを被せる際に、外壁の形状で防水性能にやや不安面がある場合は、
↓のようにパッキン裏側に防水シール剤を塗っておくと良いと思います。
シール剤を塗る場合は上辺と横辺の部分に塗り、下部は開けるようにしてください。

塗り過ぎ注意 ↑塗りすぎ
パッキンも被せたら、本体を電線と接続します
電線挿入部に「W」のマークがあるほうに白い線を挿入
逆側に黒を挿入してください。


本来は、電線はもう少し短くしますが、元々の壁からの電線が短い為に、今回は使用していたままで接続します。
ここまできたら、本体をネジ止めして完了です。

しっかりとネジ止め
点検
一通り取り付け作業が終わりましたら、点検をします。
パッキン部分が浮いてないか、斜めになってないかなど確認してください。

パッキン部分が浮いてないか
・ブレーカーを上げて、電源が来てるか確認
テスターにて電源を確認

完了
これで完了になります。
交換時の注意点など確認し、安全に交換してください。

FAQ(よくある質問)
Q. 雨の日だけブレーカーが落ちます。原因は?
A. カバー割れ/パッキン劣化/結線部の含水などで漏電の可能性。早期交換が安全です。
Q. カバーだけ交換すれば安く済みますか?
A. 多くがセット販売になっております。セット交換が結果的に安全かつ長持ち。
Q. 200V機器を屋外で使いたい
A. 専用回路・漏電保護・適切な防雨器具が必要。現場調査の上ご提案します。