アンペア変更の基礎と手順|容量変更/工事が必要なケース

アンペア変更

"アンペア変更"は、連絡だけで済む場合と、分電盤・引込線・メーター等の工事が必要な場合に分かれます。本記事では、実際の変更工事の写真を元に解説と
自宅の状況を確認→判定をする判断材料として読み進んで頂ければ幸いです。
工事が必要な場合の費用感や工期・注意点をプロ視点で解説します。

※ 分電盤交換・工事には「電気工事士資格」が必要です
重要(法令):電気工事は電気工事士法第3条により有資格者のみが行えます。無資格者がDIYで配線作業を行うのは違法・危険です。詳細は経産省資料をご確認ください。
「電気工事士法 逐条解説(令和6年版)」:リンク
経産省「電気工事の安全」:リンク

分電盤・ブレーカー・アンペア 容量を増やしたい

この記事を読む方は、アンペア変更や分電盤に来てる容量を増やしたいと考えてる方が多いかと思います。
すぐできるのかの判断基準として、実際の工事画像で見てみましょう。

・何アンペアに容量変更したいか?

今回のユーザー様は、30A→60Aへの容量変更可能かとの事でした。

↓現在付いている契約ブレーカーと分電盤は30Aです。

容量変更したい30Aの分電盤

30Aの契約ブレーカーと3回路の付いた分電盤です

ユーザー様の要望

・エアコンを追加したいので、ブレーカーも追加して欲しい

・ブレーカーが落ちる時があるので、容量も増やして欲しい

・新たにエアコン専用線とエアコン専用コンセントを引いて欲しい

この3点でした。

「ブレーカー」ついての、お客様のよくある声

・ 一斉にエアコンを点けるとブレーカーが落ちる
・ 冬になるとブレーカーが落ちる
・ キッチンのブレーカーがよく落ちる
・ ケトルと電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちる
・ ドライヤーを使うとブレーカーが落ちる
・ 特定の家電製品を使うとブレーカーが落ちる
・ 分電盤のブレーカーそれぞれが不規則に落ちる


現場調査

古い分電盤内部

電柱からの引込線

メーター


調査で分かった事


・幹線、電線が細く引替が必要なようです。

・空きブレーカーも無く分電盤の交換も必要なようです

・この建物の電気器具・設備に対しての容量が基本的に不足してるようです

現場調査結果とお見積り

調査結果の内容と注意点などお伝えし、お見積りを提出させて頂きます。

料金内訳(例)

項目内容金額(税別)
分電盤一式本体・主幹・漏電・分岐¥___
幹線更新___mm²→___mm²(___m)¥___
回路追加100V×/200V×¥___
申請申請書・内容確認¥___
諸経費施工・産廃・交通費等¥___
合計


工事

一通りの「施工内容」「注意事項」等をご確認頂きまして、了承頂きましたら、申請し日程調整と工期をお伝えします。

実際の引込み工事・幹線工事

電柱からの引込み線変更

一次側の電柱から電線を更新

分電盤更新

メーター交換 30Aから60Aへ

分電盤の更新完了


完了とまとめ


ここまでで容量変更と分電盤ブレーカーの変更完了になります。

まとめ

  • 要点:今回は幹線が細い/空きなし/全体容量不足が判明。部分対応は再工事リスクが高く非推奨
  • 判断分電盤交換+幹線引替+主幹増量で、将来のIH・食洗機・エコキュート・EVにも耐える余裕設計が安全・経済的。
  • 次の一手:ご希望アンペア(60A/80A/100A)と将来機器予定をお知らせください。最終仕様・工程表・確定見積を作成します。

プロの一言:**“今ちょうど足りる”設計はオススメしません。**最初に幹線・分電盤を余裕化すると、結果的に総コストは下がります。




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